何事も無かったかの如く・・・
日々の生活は流れ行く・・
何時もと変わらぬ会話。
何時もと変わらない家族・・
平然を装っているのだろうか?
私の恐怖は私だけの物なのか??
あの夜・・・
洗礼の夜から一週間程が過ぎた・・・
異質なるモノ。異形なるモノに陵辱された夜・・・
それ以来、
恐怖そのものとなってしまったお姉ちゃんの存在。
お姉ちゃん自体が・・・
臭いぬめった肉に思える・・・
時折、お姉ちゃんの口端に妙な歪みが浮かぶ。
私を見つめる眼は朧に霞んでいる・・・
何を思っているのだろう・・・・
まさか・・・
反省なんかしている筈は無い・・・
あれは・・・あの目は・・
思い出される恐怖・・・・
暗く重い肉の重圧・・・
奪われる呼吸・・・
お姉ちゃんの目を見返せない・・
あの目は・・・
あの時と一緒だ・・・
そんな刹那の時が日に何回も在った・・
狭い家の中で影に怯える日々・・・
逃げ場など何処にも在りはしない・・・
幼い私を捕らえて離さない、恐怖・・・
ゆっくり、ゆっくりと押し潰されて行く。。
弱い心。小さな身体。ボクの気持ち・・・
おじちゃん。・・・
あの夜の話を信じてくれなかった・・・
怒られただけだった・・・
「危ない事しちゃだめだぞ!!」
「お姉ちゃんと仲良くな・・」
下のお姉ちゃん・・・
きゃらきゃらと笑いながら・・
「ばっかじゃ無いの??」
「あんたが悪いんでしょ〜」
誰も居ない・・・
ボクを助けてくれるヒトは・・
小さな筈の家は無限の深淵へと姿を変えつつ有った・・
異分子・・・・
他所の子・・・
邪魔者・・・・
感情を押し殺し、自分が自分を締め付けて行く。
ボクは、必要無いんだ・・・・
ボクは、独りぼっちなんだ・・・・
閉塞するセカイ・・・
収束するボク・・
絶対なる恐怖から逃れる為・・・
信用できないヒトの群れで生きる術・・・
[ 目次へ ] [ 次へ ] [ 前へ ]